庄三郎羅紗切鋏の螺子

画像の上段にある螺子(ネジ)のグループが庄三郎で、下段のものは一般の羅紗(ラシャ)切ハサミのネジです。
以前お話したことがありますが、この庄三郎のネジの優れたところは、画像の右から二番目にあるコイルスプリングが入っているというところです。
一般のネジは皿型のワッシャ(座金)でスプリングの機能を得ていますが、このワッシャの材料は殆どが真鍮製なのでしばらく使っているとスプリング機能が無くなってしまします。そして、ハサミにガタが出てしまいます。
庄三郎のネジに使われているコイルスプリングは殆どがダレずに長い間使っていてもガタが来なくてスムーズな切れ味が続きます。良くぞこれまでのものを考えたものだと感心をさせられます。