剪定はさみの裏刃研ぎ





植木を剪定するはさみは二種類の切れ刃と受け刃で構成されています。昔ドイツから伝わって来たのでしょうか、「ドイツ鋏」と言われて今に至っています。
この剪定はさみの研ぎはまず、どちらの刃も裏は錆びや木の渋をきれいに取り、次に受け刃は薄くなった砥石を利用して刃の内側を研ぎます。砥石は中砥(#1000)くらいで大丈夫です。切れ刃は同じく中砥でぴったり、ちょうど片刃の魚包丁を研ぐように反対側にバリが返るまでとぎます。最後に刃裏のバリを取る程度に軽く砥石を当てて仕上げます。
普通鋏の裏はこのようなバリ取りはしませんが、受け刃のある鋏はこの面取りをしないと切れ刃が受け刃に食いついてしまいます。